2025/03/11 20:38

こんにちは、千葉県柏市で美容師をしているTAMIOです^^

今回のトピックは、このブログでも度々紹介されている活性ケラチンという成分についてです。

最近では良く耳にする機会も増えましたが一体どんな成分なのか?

実は知らないと損するほど、今後のヘアケアが大きく変わる重要な成分だったりします。


ケラチンとはなんだろう?

ケラチンというのは髪の毛の約85%を占めるタンパク質です。

髪の表面のあたるキューティクルや、その下のコルテックスという内部に至るまでケラチンは存在します。

このケラチン自体もシステインという硫黄成分“S”が2つ繋がっている状態で形成されています。

この2つのシステイン“S”がくっついてる状態をシスチン結合(またはジスルフィド結合)と言い、そのままS-S結合と表記されることが多いです。


ダメージの原因って?

髪の毛は薬剤の負荷(ダメージ)でこのケラチンが壊れます。特に一番わかりやすいのがパーマや矯正です。

パーマや矯正は髪の形を作り変える上でS-S結合を切らないといけません。つまり一度ケラチンを壊すのです。

カラーやブリーチも同様に、メラニン細胞を破壊する過程でケラチンにもダメージを負います。

そのため薬剤施術のほとんどが最終的にはケラチンを削ってしまう要因を含んでいるということです。

壊れたS-S結合(シスチン)はSとSが繋がらない状態(システイン・システイン)になるのですが、この時にSとSが繋がらないまま・または片方が失われた状態を髪が傷むということになります。

なのでみなさんが傷んだと感じる、パサパサ・ガビガビ・バサバサ・ギシギシはこのケラチンの破損が原因かもしれません。


活性ケラチンって何?その特徴

さて前説はここで終わりまして、ここからが活性ケラチンという成分の話になります!

ざっくりとわかりやすく言えば、活性ケラチンとは特殊な抽出方法によって髪の毛の中の片方だけのSとくっつきやすくなった状態のケラチンのことです。

どういうことかというと、例えば従来のケラチンPPT(動物のケラチンから抽出したトリートメント成分)はケラチンを抽出するためにアルカリ剤で毛を溶かします。

こうして抽出されたケラチンPPTは先ほど話した傷んだ髪の毛と同じ状態になるので、傷んだトリートメント成分になってしまいます。

この傷んだ状態のケラチンには髪の毛の中で結合する力がなく、水洗してしまうとすぐ落ちてしまうのです。

活性ケラチンは今まで抜けてしまったケラチンと違い、髪の毛の中で結合して髪に極力残るように設計された成分。

傷んだ髪の毛の繋がっていない片側のSにくっついてダメージを抑えてくれます。

特に低分子活性ケラチンというものがとても優秀な成分で、毛髪の奥の方まで入っていくことができ、かつ結合することができるという本当に画期的な成分なんです。

そのほかにも中分子・高分子と種類があり分子の大きさで効く場所も変わりますが、これらを駆使することでトリートメントのパフォーマンスが上がるのが嬉しいですね。


活性ケラチンの効果

ではそんな活性ケラチンがもたらす効果ってそもそもなんなのって話です。

まずざっくりとまとめてみました^^

  • 薬剤ダメージの抑制効果
  • 髪にハリコシを与える
  • 髪に艶を出す
  • 乾かすのが早くなる
  • 髪がパサつきがづらくなる

大体こんな感じになります。とても素敵な成分ですね!

薬剤ダメージの緩和

薬剤のダメージ抑制は、薬剤に混ぜて使うことでダメージを抑えるという美容師側の話になります。

特にパーマや縮毛矯正にはとても相性がよく、ケラチンの流出を抑えてくれたりします。

僕自身使っていますが、混ぜるのと混ぜないとでは仕上がりに違いを感じます^^

ダメージ毛の強化

その他の効果に関してはホームケアでも得られるます!

髪の毛のダメージ部分にくっついて髪の強度を高めてくれることで弱った髪の毛にハリコシを与え、保湿力が高まることパサつき・乾燥を抑えます。

キューティクルに働き変えることで隙間を埋めてくれるので艶が生まれやすくなり、余計な水分が入らなくなることで髪を乾かすのが早くなるんです^^

これらはサロントリートメントで得られる効果であり、同時にホームケアでも毎日入れ込むことで髪の毛がとても健やかな状態に保たれます♪

ケラチン入りのおすすめホームケア

現在、活性ケラチン入り表記のホームケアは数々ありますが、信頼が置けるものほんの一握りになります。

その中でもおすすめのホームケアだけご紹介しておきますね^^

ちなみに、ケラチン系の商品ということで、活性型のケラチンとは違いますが、髪の毛の中で結合するという意味でおすすめをピックアップします!



本日のまとめ

ということでいかがだったでしょうか?

活性ケラチンをよく知らなかったという方にもなるべく分かりやすく解説してみました^^

けっこう万能な成分で、特に髪に対してマイナス作用がないからパーマや矯正やカラーの仕上がりの邪魔にならず、むしろ良くなる成分なんです!

もしヘアケアで迷ってる方がいるなら、とりあえず使ってみても損しないものだと断言します。

ということで今回はここまで。

これからもみなさんの健康の髪のお手伝いができるように頑張ります^^